2021年10月に発生したSODの無修正動画流出について、SOD自体が取材に応じた模様

今年2021年10月、友人から教えてもらったSODの無修正動画流出事件。

有名AV女優さんの作品も多くあったのですが、疑似精液を使っているのもモロバレ、フェラと見せかけて親指ちゅぱちゅぱ、すごい勢いの潮吹きと思いきや水鉄砲、などなど、“AV作品”の裏側を見てしまいなんとも残念な気持ちになってしまった方が多いという話も目にしていました。

とは言え、無修正です。有名なAV女優さん、しかも現役で活動中の可愛らしいあの子の産まれたままの姿@大人Verが見れるとあって、完全にお祭りでした!

SOD自体のメディアへのコメント等はなく、見せるはずはなかった陰部動画が拡散されて阿鼻叫喚の女優さんたちの情報しかありませんでしたが、当然、自社の作品が流出してしまったSODさんが黙認しているはずもないのです。

2021年も12月になり、公開されたSPAさんの記事により、流出ルートとSODさんの対応が明らかになりました。

SODが重い口を開いた!史上最悪の「無修正動画流出劇」の真相とは
12/4(土) 15:54

AV業界は近年、AI技術によるディープフェイクやモザイク破壊などの問題に直面している。そして今回、新たに編集前素材が中華系サイトに拡散するという災いに見舞われた!

130作品以上の無修正動画が流出

 10月初旬、ネット界隈が騒然とした。AV業界最大手のソフト・オン・デマンド(以下、SOD)を中心とした人気メーカーの130作品以上の無修正動画が流出したからだ。日本のマスコミはほとんど報じなかったが、ツイッターや5ちゃんねるなどで情報が拡散。台湾メディアは「中華系のサイトで拡散か」と一斉に報じた。

 現在では海外ポルノサイトを中心にアップロードや再拡散が繰り返され、世界的な“祭り”となっている。流出した動画には人気女優たちの作品も多く含まれ、ショックを受けた女優のなかにはSNS上で苦渋を吐露するケースも。

 動画には撮影スタッフが映り込んだものや、擬似精液を用いるシーンがあったため、「外注先の海外の会社から流出」「ハッキングされた」などさまざまな憶測が飛び交った。

 これまでSOD側は沈黙を守っていたが、真偽を確かめるべく取材を申し込んだところ、グループ会社の代表が重い口を開いた。

「7月頃、外部の人から『ダークウェブで流出作品の取引がされているようだ』という情報提供がありました。間もなく、海外のあるサイトで流出作品が売られていたことが確認できたので、専門家に依頼して調査を行いました。結果、数か月間はダークウェブ以外の場所での取引はほぼ行われていなかったのですが、10月に入ってから中華系サイトで不正に販売されていることが確認できました」(SODアートワークス・金朱惺代表)

流出から拡散までの経緯

(略)
引用:SPA!@Yahoo!ニュース

拡散され話題になる2021年10月のさらに3か月前、まだまだ情報が飛び交う前の7月にはすでに情報が入っていたようです。

ダークウェブというのは、Googleなどの検索にもかからないようにして匿名性を高くし、簡単に見れないようにしているサイトのことです。
一般的なブラウザ、EdgeとかGoogle ChromeとかSafariとかでは見れないようにもなっていて、閲覧するには専用のソフトが必要なので、たまたまURLが合致したとしても普通なら見ることができなくなっています。

その外部の人は見れていたのか?その外部の人の知り合いの方は見ていたのか?そのあたりは分かりませんが、かなり深く見ていらっしゃる方からの情報提供があったようです。

そういうサイトで売買されているとなった場合のその後のルートは上の画像の通りで、ダークウェブで売買されているという情報が入った時にはもう遅く、拡散されるのを止めることはできない状態まで進んでいると思って間違いないでしょう。

誰が購入したのか、また誰がどこで公開しようとしているのかを調べるのはかなり困難です。
ネットなんだからアクセスを追えばいいと思いがちですが、いくつものサーバーを経由してアクセスしていることがほとんどであり、ひとつのサーバーを調べるのにも公的な手続きが必要となります。

そうやっているうちに時間だけが経過してしまい、流出した作品は世に漏れ出てくるのです。

さて、このような事件があるたびに思うのは、最初に流出させた人、画像では「何者かが」と書かれていますが、編集前の動画を持ち出せるのは内部の関係者以外あり得ません。

というのも、アダルトビデオはいくつかの段階を経て作品となり、世に出されます。

当然ですが、まずは撮影が行われます。
この時に使用されるカメラの台数分の動画があり、昔はテープに撮っていたので1.撮りテープと呼ばれていましたが、流れと撮影時間により複数本の未編集テープが存在します。もちろんモザイクなんて入っている訳もなく、無修正です。

これを会社に持ち帰り、一本の作品に編集するのですが、テロップやモザイクを入れる前の状態を2.白完(しろかん)と呼びます。
この状態のものを保存しておけば、後にオムニバス版を作ったりする際に手間がかからず余計なものもなく、自由に使える訳です。

そして最後に作品タイトルやテロップ、モザイクをかけたものを3.完パケ(かんぱけ)と言って、販売できる映像作品となるのです。

さて、動画の状態としては、この1.撮りテープ、2.白完、3.完パケの3つの状態のものが保存されるのですが、今回流出した動画は撮影スタッフなども映っていたということなので、編集作業を行う前の1.撮りテープが流出したことになります。

当然、撮りテープも編集作業を行う際にパソコンにデータとして取り込むので、テープ自体が持ち出されたと言うわけではなく、この編集用データが流出したと考えたほうが良いでしょう。

ちなみにこの取り込んだデータですが、MPEG等の圧縮がかかった動画ファイルではありませんので、ファイルサイズはクソほどでかいです。
そんなものをWEBサーバーに保存する訳はなく、社内や倉庫部屋等のHDDやPCの中に入れてしまっているのがほとんどです。

Blu-ray仕様のファイルサイズは50GB程度ですが、これも圧縮されていますし、さらに編集後の動画ファイルとなっているので、撮りテープのデータがどれほど巨大になるか想像もつきません。。。
仮に100GB程度だったとしても、130本分なら13,000GBなので13TB、昨今のWEBサーバーの容量なら入らないわけではないですが、実際メーカーにある動画本数は130本じゃきかないので果たして何台必要になるのか、維持費だけでいくらになるのかとか考えたらそんなところに保存する訳がありません。

これはあくまでも私の妄想であり仮定でしかありませんが、今回流出したのが見やすく編集されサイズもある程度小さくなった白完ではなく撮りテープであると考えると、白完には手が出せない、もしくは手を出したら正体がバレてしまう方、つまり撮りテープから白完に編集した関係会社のスタッフがコピーをもっていて、横流ししたのではないかという考えに至ります。

そして、恐らくその方はすでに退社済みで行方は誰も知らないのでしょう。

昔から国内AVの海外サイト流出というのはあったのですが、ほとんどの場合はスタッフの横流しが原因と言われています。
売れなくなった古い作品を小遣い稼ぎで少しずつ売っていたこともあると聞きます。
廃業するAVメーカーが最後に全動画を海外に売ってひと稼ぎするというのも聞きます。

犠牲になるのは国内AVの契約しかしていないはずの女優さんたちです。
災難としか言えません。

紹介した記事にもありましたが、「違法アップロードが横行している現状には強い憤りを感じています。正規で買ってくれるお客さんがいて、その売り上げで我々は新しい作品を作ることができ、VRなど新しい技術への投資もできます。このまま違法な状態が放置され続けると、我々制作者だけでなく女優さんも生活ができなくなり、いずれAVはなくなってしまう」というのはその通りで、以前から私もこのサイト上で訴えてきました。

今回の流出事件も、違法アップロードもそうですが、「人のふんどしで相撲を取る」、このようなことは無くしていかなければなりません。

SODの無修正動画を見られた方、ダウンロードして持っていらっしゃる方、オリジナルの国内リリース版も買いましょう!AV業界を支えましょう!

素人の女子が露出狂ばりに脱ぎ散らかしてエロい時代ではありますが、業界が衰退していくのは良くないです!
受け皿がなくなれば闇化するのも想像できます。

モザイクで隠すからない状態に価値が出る、とも言えますけどね。
とにかく、ネットに流出したら回収は不可能です。犠牲者ともいえる女の子たちの為にも、オリジナルの作品を買いましょう!
よろしくおねがいします!