コロナ禍の中、2020年6月に発生した「AV Market」の運営者逮捕にともない、広告代理店であるアダルトアフィリエイト「Sign Board Shop」の運営者が書類送検されたようです。
児童ポルノ販売を手助けした疑いで4人書類送検 愛知県警
2020.10.01 17:08児童ポルノ動画などを販売するサイトを広告で宣伝するなどしたとして、広告代理会社の代表取締役ら4人が書類送検されました。
児童ポルノ禁止法違反のほう助などの疑いで書類送検された福岡市の広告代理会社の経営者ら4人は、アダルトサイト「AV Market」で、児童ポルノが販売されていると知りながら別のウェブサイトの運営者に対し「AV Market」の広告の掲載を仲介し、児童ポルノの販売を手助けした疑いがもたれています。
調べに対し、経営者の男ら2人は容疑を認めていますが、他の2人は「販売を助けるつもりはなかった」と容疑を一部否認しているということです。
引用:日テレNEWS24
書類送検ということですので、逮捕されていないか、逮捕後釈放された状態で検察官に送致されたということですね。
身柄を拘束されていないだけで、状態としては逮捕されたのと同じことです。
本来「Sign Board Shop」の運営会社はアメリカのロサンゼルス州にある「GLOBAL AFFILIATE SYSTEMS INC」という法人が記載されていたのですが、実運営は日本国内であり、福岡県にあったという事でしょう。
広告代理店であり、直接的に児童ポルノを販売していることもなく、無修正動画を配信している訳ではないので「児童ポルノ禁止法違反のほう助」という扱いになっています。
状況としては、2015年に発生した通販サイト「Amazon.co.jp」を運営するアマゾンジャパンが児童ポルノ販売ほう助の疑いで家宅捜索を受け書類送検されたときと似ていますが、「児童ポルノが販売されていると知りながら」広告を仲介したと4人中2名が認めてしまっているのが違う所です。
知っていたなら注意なり指導なり契約解除なりしなければならなかったと思いますが、6月のAV Market運営者逮捕まで契約解除を行っていなかったのは確かな事実です。
児童ポルノが販売されていたのを知っていたことを認めている人間がいる以上、SBS側の意識の低さは明確であり手落ちと言うしかありません。
これにより児童ポルノの被害者を増やし、多くの関係者に迷惑をかけ、彼ら自身も損失を被ったわけですから、大いに反省していただきたいところです。
以前、2020年8月1日に書いた記事の中で、「飛んでしまったSBSが今後復活するのか?」ということを書いたのですが、上記のニュースの様に書類送検までされてしまったのであれば、SBSは今後復活することはないでしょう。
そうなると、SBSの広告に頼っていたグループサイトはジリ貧です。
他の広告代理店のアフィリエイトに加盟することも考えられますが問題を抱えているサイトと契約してくれる広告代理店があるのか疑問ですし、最大手であるDTIグループでさえ苦戦しているようにみえる今の無修正動画業界に見切りをつける機会とも言えますので、先行きは明るくはないでしょう。
先日ニュースになった「AV Market」の児童ポルノ販売者の逮捕もそうですし、今回の広告代理会社の経営者ら4人の書類送検もそうですが、警察は「AV Market」から取得できたデータをフル活用して児童ポルノに関係する犯罪者を一掃してしまおうとしているように見えます。
児童ポルノ撲滅には大賛成ですので、頑張っていただきたいと思います。